出会い

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「俺だって知らねえよ。気付いたら、わかってたんだ。 それと他の猫は、喋れねえし、理解すらも出来てねえ。こんなのは、俺だけだ。」   「へえ~。そうなんだ~。」   キラキラした目で、見てきやがる。まあ人間からしたら、最高に面白い発見だから、仕方ねえか。 あ~あ、多分これから質問攻めだろうな……。   「教えてくれて、ありがとっ!」   そう言うと、人間は俺の尻尾をパッと離した。 そのまま、帰ればよかったんだろうが、あまりに拍子抜けしたせいか、思わず口が開いた。   「……なんだ?もういいのか?」
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