出会い

9/9
前へ
/530ページ
次へ
「そりゃ、まだまだ聞きたいことあるけど、君忙しいんでしょ? このまま、ずっと引き止めるのも悪いよ。」   コイツ、猫の俺に気を使ってんのか?変わった人間もいたもんだな……。 そんな事を、思っていると、人間はベンチから立ち上がった。   「僕にバレたからって、引越したりしたらダメだよ。また、ここに来るから、君も、また来てね。 じゃあバイバイッ!」   そう言うと、人間は俺に背を向けて、急ぎ足で公園を後にした。 一方、俺は特に何をするでもなく、もう一度寝直すことにした。
/530ページ

最初のコメントを投稿しよう!

186人が本棚に入れています
本棚に追加