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「ねえ!黙ってないで、何か喋ってよ。」
まだ尻尾に座られたままで、めちゃくちゃ痛いが、我慢している。頼むから早くどいてくれ!
「も~。喋ってくれないなら……」
人間は、思いっ切り尻尾に体重をかけやがった。
「イテェーー!!」
また思わず「人間の言葉」を発してしまった。
「やっぱり喋れるじゃん。」
満足そうに笑ってやがる。
俺はとうとう観念して、自分の意思で口を開く。
「さっさと退け!!重いんだよ!!」
「やっと喋ってくれた~。」
人間は、嬉しそうに笑って、ようやく尻尾から尻を退けた。
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