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その瞬間に、逃げることも出来たが、コイツに俺の事を喋られるのも困る。
まあ誰も信じねえだろうが、コイツが喋った奴達から、冗談半分で話し掛けられるのは面倒だ。
「喋る猫がいるなんて事、誰にも言うんじゃねえぞ。いいな。」
「言わない、言わない。こんな面白いこと、誰かに言うわけないじゃん。」
嘘をついてるようには、見えなねえ…。多分大丈夫だろうと思って、俺はさっさと、場所を変えようとした。
「じゃあな。」
「待ってよ!」
人間は、後ろを向いた俺の尻尾を、いきなり掴みやがった。
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