旧ドリカム体制

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元樹達夫婦が住んでいる部屋は学生時代から元樹が借りている小さなマンションだ。 お互い介護職というのも手伝ってなかなか簡単にはお金が貯まらないらしい。 まぁ…しっかり者の真琴の事だから地道に貯まっていっているに違いないと思うけど。 元樹:「美希ちゃんは今日は仕事?」 俊:「ううん。休み」 元樹:「なぁ~んだ!休みなら美希ちゃんも家に来れば良かったのに」 俊:「どっか行かなきゃ行けない所があるんだってよ。俺も付いて行くって行ったら拒否されてよ~」 真琴:「うわ…うっざ~」 俊:「聞こえてんぞ」 そんな時だった。 俊J:「ビャーーー!!!」 俊:「!?」 真琴:「あ~あ…もう何やってんの俊ったら」 押し入れから引っ張り出してきたおもちゃ箱をひっくり返した際、その一つが俊Jの頭に当たったようで突然泣き出してしまった。 真琴:「はいはいよしよし。」 真琴は俊Jの頭を優しく触り宥め始めた。 その時 真琴の手首がキラリと光った。 何だか見覚えのあるブレスレット。 俊:「真琴…それまだ持ってたの?」 真琴:「えっ?あ…うん」 元樹:「何?何何?そのブレスレットが何なの?」 俊:「それ俺が上げたやつ。高校の時に」 元樹:「………。」 俊J:「ビャーーー!!!」 俊:「いやっ…だいぶ前にやったやつだし結構高かったから…なぁ!」 真琴:「そうそう。結構可愛いから今も使ってるだけよ!別に変な意味でしてるんじゃなくて…」 元樹:「ぬわぁんだぁってぇぇぇーーー!!!!!」 俊J:「ビャーーーアァァァ!!!!!!」 俊・真琴:「………💧」
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