旧ドリカム体制

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元樹:「制服、体操着の採寸は4月1日です…」 母:「今日じゃん?」 元樹:「今日じゃんじゃねーよー!!!」 俺もたいがい抜けているが母はだいぶ抜けている。 だから俺の父はきっとしっかりした人だったに違いない。 ……… 「岡村元樹!遅かったな!1時間も遅刻だぞ」 校舎に入ると俺は早々に体育の先生らしき人から叱られた。 元樹:「すいません…です…」 先生:「何だぁ!?声が小さい!男ならもっと大きな声で…」 先生は大きく息を吸い込んだ。 と思った次の瞬間、俺の耳元でー… 先生:「すいませんでしたーーーっ!!!!」 元樹:「*#$%,*:+\…」 とてつもなくデカい声に鼓膜が限界。 とてつもなく臭い息に鼻がひん曲がる。 校舎の入り口付近で俺は失神しそうになった。 先生:「分かったか!?分かったなら教室へ… ダッシュッッ!!!」 ああっ!!もうっ!!うるさい!臭い! なんていう先生だ…。 確かに遅刻したのは悪かったけど、あんな仕打ち…普通に怒られた方がマシだ。 ご機嫌なのか不機嫌なのか、その不思議な先生はファイティングポーズを取り「シュッ!シュッシュッ」と言いながら職員室と書かれた部屋に入っていった。 耳の穴を激しくえぐりながら、その後ろ姿を睨みつけ俺は少しふらつきながら採寸場所の教室へと懸命に向かった。
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