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「痛った……」
その子は頭を押さえながらゆっくりと俺の方へと振り返った。
「すいません…大丈夫ですか?」
その瞬間
俺の頭上に激しい稲妻が大きな音を立てながら落ちた。
な………
なんて……
なんて綺麗な子なんだーっっ!!!!!!!!!!
スラッとした体型に肩まであるストレートの黒い髪。
触れなくても絹のようにサラサラなのがよく分かる。
大きな目に大きな口…顔がとてつもなく小さくて…
「大丈夫ですか?ごめんなさい。私の不注意で…」
そのサラサラの髪を耳に掛けながら彼女は笑った。
笑うとほっぺにえくぼが出来るんだ…
俺に笑いかける彼女の笑顔はまるで女神だぁぁ!
その瞬間…俺は感じた。
『運命だ…』
どうしよう…胸が激しく高鳴って今にも破れそうだ。
体中が一気に熱くなって眼球が燃えそうだ。
やばい…彼女に瞳を奪われて
彼女から視線を外せない…。
「ちょっとあなた!鼻血!」
元樹:「……へぇ?」
「ちょっとティッシュ!ティッシュ!」
「私持ってる!はいっ真琴!」
真琴:「ありがと!ほらっ拭いて!あぁ…どうしよ…私がぶつかったせいだよ」
真琴……。
真琴っていう名前なんだ…
真琴……。
元樹:「俺の運命のひぃ…とぉ……」
「キャー!!倒れちゃったよ!!」
真琴との出会いは
俺の一目惚れだった。
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