本音とキオクとこれから

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「莉佳さん?」 背後から小さく声がした。 「?」 顔だけで振り向くと隣の列から壱の頭がひょっこりと飛びだしているのが分かる。 「どうかしましたか?」 どうもしないよ、と手を小さく振る。 壱は少しだけホッとした表情を見せると、飛びだした頭を元ある位置に戻した。 いけない。いけない。集中しないと。 校長の話を終え、今日のプログラムが始まった。 .
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