授業と図書館とドS教師

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淡々と告げられるその言葉に私はア然とする。 「へ?先生の名前って…憂……木。憂木って?!まさかあの!!」 「はいはい。興奮し過ぎ。なんで作家にそんなにアドレナリン出せるんだ。…取り敢えず飯だ。挨拶は言ってあるからしなくて良い。席につけ」 凄い凄いっ!! まさかこれほどの有名作家に出会えるなんて。しかも…先生のお父さんまで…。なんで気がつかなかったんだろ。 その時の私の頬は知らず紅潮して、もう誰の声も聞こえなかった。 食事のあと、私は数人の作家と時間を忘れて話し込んだ。優しい方ばかりで気兼ねなく会話することが出来た、と心底幸せオーラ全開で顔を緩ませていた。 「おい。送る」 話に花を咲かせていると、先生が唐突に声をかけてきた。外を見れば辺りは既に真っ暗だ。 「あ、はい」 作家さん達に軽く挨拶を済ませると、足速に玄関へ向かう先生の後を追い掛けた。 「先生、今日は有難うございました。少し(誘われ方が)不本意ではありましたけど、憧れの方々に会えて嬉しかったです」 「そ。良かったな」 「…それで先生。なんで私を誘ったんですか?……って、私が作家好きだからですよね」 興奮覚めやらぬ中、前を歩く先生に私は苦笑して問う。 .
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