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ハァ、ハァ、…
桜を探して走る泪
「そんなに必死になって何を探しているんだ?転校生…」
ふと、後ろから声が聞こえ振り向く
「…ちょうどお前を探してたんだよ、グレイ」
泪の目の前には音楽を聞きながら壁に寄り掛かるグレイ
微かにヘッドホンから音が漏れている
「オレを探していた?
…まぁいい要件はなんだ?」
ヘッドホンを着けながら答える
「桜に何をした…」
「……」
「…もう一度言う
桜に一体何をした!」
黙るグレイに対し、少し苛立った声でもう一度質問する泪。
すると、ゆっくりヘッドホンを外し、こちらを見る…
「………え、なに?」
「聞こえてなかったのかよ!
無駄にちょっとイラってきたじゃねぇか!最初っからヘッドホンなんか外しとけこの野郎!」
グレイに対し激しくつっこむ
「……で、用件は何だよ」
ちょっと苛立つグレイ…
「待て待て待て!
なんでお前が苛立ってんだよ!
苛立ってんのこっちだからぁ」
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