桜は咲くから綺麗であって、

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「サビなんだからしょうがねぇだろが! 分かる?この曲はサビの音がデカイんだよ! 大体何様だテメェ!ゴルァ!!」 ヘッドホンを取りキレるグレイ 「…まぁ、お前の言い分も分かる。質問したのはオレだ、悪かった」 「…ちっ」 素直に謝る泪を見て、少し落ち着いた様子でまた壁に寄りかかるグレイ 「んで、一体何の用だ」 泪を睨むグレイ 「桜を知らないか?」 「…桜?」 意外だったのか少し間をおいてから口を開く 「…あぁ、あのチビ助か アイツならさっき バカみたいにオレ達に喧嘩売ってきてたな… チビなめるなとかなんとかって…」 「…やったのか?」 嘲笑いながら話すグレイに対し静かに口を開く泪 「…あ?」 「殺ったのかって聞いてんだよ…」 グレイを静かに睨む泪 「…オレが雑魚相手に殺るとでも思ってんのか?」 その視線を受け流すように窓を見ながらグレイが答える 「…どこにいる」 「屋上… ま、今さら行ったとしても……」 ヘッドホンを着けながらふと見ると泪はすでにその場にはいなかった。 「バカみたいな奴が転校してきたな… また面白くなりそうだ。」 音楽を聞きながら呟くグレイ。
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