桜は咲くから綺麗であって、

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場所は変わって屋上…。 「魔法も使えない粕が、意気がってんじゃねぇよ!」 ボロボロで地に寝転ぶ桜を足で踏みつけながら桜の顔にツバを吹き掛ける。 「所詮、雑魚は雑魚なんだよ! いくら努力したってな、この学校にきた以上一生落ちこぼれなのは変わらねぇ!」 「…グァッ」 強く顔を踏み、集団の中へ戻ろうとする… 「果たしてそれはどうかな?」 後ろからバカにしたような声が聞こえてくる。 「あぁ?」 全員が自然に声のするほうへと目がいく。 「……泪君」 「それはただの言い訳にすぎねぇ。努力すれば努力した分だけ、人っての道を一歩ずつ前に進めるもんだ。」 入り口の扉に寄りかかり、泪が不良達を見る。 「はぁ?バカじゃねぇの? 何が努力だ!誰だか知らねぇが、お前もこの学校に来た時点で落ちこぼれなんだよ!」 不良達が笑いだす。 「…それは、お前達が決める事ではない。」 少しずつ歩きだし、倒れている桜の目の前で止まる。 「僕、頑張った…んですけど、見ての通り見事にやられちゃって…」 「…よく頑張ったな。 だが、まだ散るには早すぎるぜ」
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