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子猫はまた捨てられた。
もう人間は信じない。
信じれば、また裏切られる。
子猫はまたひとりになってしまった。
子猫は死に物狂いで駆け回り、魚屋や果物屋から商品を盗むようになった。
子猫は立派なツヤのある漆黒の毛を持つ猫へと成長していった。ただ一カ所、胸の辺りに満月のような模様を持って。
ある日、いつものように餌を取りに魚屋へ向かう途中、猫は不思議な犬と出会った。
その出会いは猫の運命を変える出会いだった。
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