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「よう!兄弟!!」
いきなり擦れ違った犬に話かけられた。
犬は真っ白い毛を持ち片目に傷を持っていた。
『なんだあんた?俺の兄弟に犬は居ないが』
「そう言う意味じゃねぇよ、お前……人語喋れんだろ?」
『!!!』
「まぁこんな所で話してんのも何だ、移動しようか」
犬は近くにある橋の下を顎で示した。
そして目にも写らぬ早さで駆けて行った。
『なっ!!』
瞬きをする間もなく犬は橋の下へ移動していた。
「お前にも出来るはずだ!やってみろ!一歩で目的地に着くような感覚だ!」
猫は犬の言う通りに脚を一歩前へ進ませ後ろ脚で強く地面を蹴った。
すると脚は軽く周りの時間が止まっているような感覚になる。
「出来たじゃねーか」
犬は無邪気な笑顔で笑い猫の頭を肉球でポンポンと叩いた。
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