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白夜と共に行動するようになってからまず始めに高い治癒力、そして色から心読みし、幻覚を見せる能力を手に入れムーンは徐々に獣騎種の能力に目覚め始めた。
白夜が狩りから戻りムーンの元へ小走りで向かうと倒れている人間の少年をムーンは心配そう見つめていた。
「どした?」
白夜はムーンに問い掛けるがムーンは少年を見つめたまま黙っている。
白夜が目を少年に向けると少年は頭から血を流し苦しそうにしていた。
「あ~、コイツは長くないな」
『なにっ!?助ける方法はないのか!!?』
ムーンは白夜に掴みかかった。
「なっ!どうしたんだよ、ただの人間の子供だろ?俺達には関係ない、それにお前も人間は嫌いだと言ってたじゃねーか」
『だが…この子供は俺を助ける為にこんなになってしまったんだ…』
「はぁ?どう言うこったそりゃ」
ムーンは白夜が狩りに出た後の事を話した。
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