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調度今から1時間ほど前
ムーンは白夜が出掛けてしまった為暇になり散歩をしていた。河原沿いの道を歩いていると対向側から一台の車がやって来た、その車は全くスピードを落とすことなくムーンに向けて突っ込んで来たのである。
ムーンは逃げようとするが恐怖で脚がすくんでしまい思うように動かない。
車はすぐそこまで来ている。
ムーンは次に来る衝撃に備え目を固くつぶった。
だが
「危ない!!」
人間の少年が飛び出しムーンを守るよう抱え反対斜線に飛び河原を転がり落ちた。
車は一瞬停まって運転手が出て来たのだが少年の姿をみるなり血相を変え逃げるように車に乗り込み発車してしまった。
少年は目をうっすらあけムーンの頭を撫でた
「大丈夫?怪我ない?」
そう言い再び目を閉じた。
転がり落ちた時に頭を打ったのだろう、血を流し続ける少年をムーンは見つめる事しか出来なかった。
そこへ白夜が帰って来たのである。
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