始まりの唄

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彼の名前は『板東 友莉』(バンドウ ユウリ)というらしい。それ以降、式が終わるまで友莉と僕はしゃべり続けた。 総司『フゥ~。やっと終わったぁ~。』 友莉『ホンマ疲れたゎぁ~💦 誰も聞いてへんのゃから短くせぇっちゅう話や!』 総司『本当だよなぁ。ぁんなん誰が聞くかってな。』と校長先生への愚痴を言っていると、放送が入った。 『ぇ~新1年生のみなさん。体育館へ入ってくださぃ。繰り返します―…。』 友莉『ほな行くか🎵』 総司『そぅだね🎵』 そして僕らは、体育館へと向かった。 生徒会長『只今から部活紹介を始めます。それでは各部お願いします。』 まずはバスケ部からだった。内容は、部員が3Pを決め場を盛り上げ、新入生にもゃらせるというものだった。 友莉『ょぉ~あんな遠いところから入るのぉ。格好よく見えてきたゎ。』 僕の隣で友莉が騒いでいた。 総司『そぅ?あんなの普通だょ。友莉でも簡単にできるょ。』   ―水泳部、吹奏楽、バレー…と続きとうとう最後になった。 友莉『最後はなんゃろな?』 総司『ん~たしか軽音部だったかな。』 そぅこぅしてると紹介が始まった。 生徒会長『それでは、最後に軽音部お願いします。』そして1人の少女が前へ出てきた。紹介内容は簡単なものだった。彼女が一人で弾いて歌うだけだった…。しかし、彼女の歌声を聞いたとたん、僕は彼女の世界へと引きずり込まれた。恋愛経験のない僕は、それが恋の始まりと知らずに…。
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