チェリーパイ

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「さーくーらーくんっ」 ある日の休日の事… 宮城が俺の部屋を訪ねてきた、 「何?」 「いや、さっきさ実家のお袋から宅配が届いて、チェリーパイが一緒に入ってたから…佐倉と一緒に食べようと思って…」 そう言うと宮城は手に持った淡いピンクの包装紙の掛かった箱を俺に見せる それと同時に香る 甘い匂い 取り敢えずいつまでも玄関で話すのも気が引けるので、宮城を部屋の中へと通し 俺はキッチンへと向かい紅茶と食器の準備をする 「宮城?紅茶に砂糖入れんの?」 「んー、要らないー」 「了解」 カップへと紅茶を注ぎふんわりと香る紅茶のいい匂いを感じ顔を綻ばせながら宮城へと訊ね、返ってくる返事へと返して 二つのカップ、二つの食器を持って宮城の元へと向かう 「はい紅茶、」 「さんきゅ、気が利くねー」 ニコリと笑んだその顔に俺は不覚にもときめいてしまった… 宮城と付き合い始めてからはいつもそうだ、 些細なことにときめきを覚える こんな気持ちは初めてだ、 これじゃ初恋の中学生じゃないかとか思ったりもする    
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