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「あれ、佐倉サクランボ食べないの？」
「ん、あぁ…最後に食べようと思って」
俺の隣に腰掛けている宮城は不思議そうな顔をしながら俺を見る
何かおかしいのか？
気になるものの聞く気にはなれずに取り敢えず残したパイ生地を頬張り続けた、
そして全て食べ終え
残しておいたサクランボに手をつけようとした
「ねぇ佐倉、そのサクランボひとつちょうだい？」
「…構わないけど、」
そう言えば俺は宮城に皿を向けるが、
宮城は軽く首を横に振れば悪戯っ子のような笑みを浮かべた
何が言いたいのかは大体分かる…
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