天才vs秀才

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「俺の仕事は、人質を無くすこと」 Yシャツの生徒は笑い、ターシェを抱えていた生徒に、一撃を当てる 「ぐっ……が……」 たまらずターシェを離し、Yシャツはターシェをベルクに受け渡す 「あ、ありがとう」 「気にするな。俺が勝手にやったことだ」 Yシャツの男子生徒は笑い、図書館の扉に手をかける 「もう、俺の助けは必要ないよな。じゃあな……っと、そうだ」 Yシャツの男子生徒は振り返り、倒れている生徒達を見る 「お前らと、こいつとの違いは、努力の差だ。どうせ、努力したって何も変わらないなんて馬鹿にして、努力しなかったんだろ」 誰も反論をしない。 いや、出来ない。全て、事実なのだから 「ま、それが決定的な差だな。お前らじゃあ、こいつには勝てないよ」 Yシャツの生徒は笑い、ベルクの方を見る
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