天才vs秀才

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「相当努力したんだろ?俺には分かる。じゃあ、機会があればまた会おう。じゃあな、秀才さん」 「待ってくれ」 ベルクに呼び止められ、Yシャツの男子生徒が振り向く 「あんた……名前は?」 ベルクの質問に対して、Yシャツの男子生徒はニコリと笑い、答える 「俺はザルガ。名字を名乗る気はしない。じゃあな」 ザルガと名乗った男子生徒は、そのまま図書館を出ていった 「……ザルガ、か」 ベルクは呟き、残った男子生徒に、とどめをさした で、今に至るわけだが…… あのザルガ……多分、今俺らと居るザルガだよな…… あいつは覚えてないだろうけど、あいつには感謝している。 おかげで、俺もターシェも、怪我をせずに済んだしな 「フフ……さて、過去を振り返るのは、ここまでだ」
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