天才vs秀才

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ベルクは呟く。 ベルクが現在立っている場所。 ザルガが初めて太刀を周囲に見せた場所。 ザルガとマクサの決戦を見届けた場所 ベルクにより、壁を切り刻まれた廃工場 「…………来たか……」 一番広い場所の中心に、ヘルーは立っていた 「待たせたな。ちょっと、思い出にふけってみたくなってな」 「…………奇遇だな。俺もだ……」 ヘルーは頷き、大きな穴が開いて、月光が入ってくる、天井を見上げた 「…………あの穴……」 ヘルーの言葉にベルクは「あぁ……」と頷く 二人は実際に見ていた訳ではないが、ザルガとマクサの戦いにおいて、開いた穴だ。 ザルガが黒刀を抜刀した際に、制御出来ずに、開けてしまった。と、ザルガが言っていた 「…………あれで、完全ではないのだろう……」
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