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俺が聞いても有馬は
何も答えない。
「おい、大丈夫か?」
俺は、前に視線を向けたまま
有馬に話しかけた。
やはり返事はない。
横目で、ちらっと有馬を見た。
有馬は俯いていた。
俺は、車を路肩に止め、
再度有馬に話しかけた。
「大丈夫か?吐きそうなのか?」
そう言って俺は、有馬の肩に
触れようとした時だった。
「触らないで!!」
え?
「あ、ごめんな…さい…」
え??
有馬は、そう謝ると、
一度顔を上げたのをまた
下に向けた。
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