時計塔の唄

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時計塔の針は 今にも止まりそうで 街の人々は気にしても居ない様子でした その時計塔の唯一の友達はある男と白い犬だけで 『僕たちは友達だよ』 と男言いました その時計塔は笑った様に針を動かした   ある日の事 時計塔は潰される事に成った 男と一匹は必死で時計塔を護った   『僕の友達なんだ』 と男は大きな声で言い放った 街の住人は男と一匹も一緒に潰そうとした 一匹は二人を護って倒れてしまった 街の住人は再び容赦無く二人を襲う   男は力なく横たわり時計塔に 『悲しんでくれてるのかい?僕はもう駄目みたいだよ』 と言って一匹と一緒に眠った 時計塔の針がゆっくり止まった 三人時間が一緒に止まった 時計塔の針は悲しそうに落ちていく   三人を護るように針は街の人々からの壁になる 三人は最後まで友達だった 『また話そうね』 時計塔はゆっくり崩れていく
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