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「…じゃあ、俺の仕事は終わりだな。ちゃんと帰れよ?」
「うん…。」
銀時のその顔はどこか大人じみていて、愛沙はすこしびっくりした。
「あの、銀はどこに住んでるの…?」
「…俺は孤児だから、拾われた人のとこ。」
「……また遊んでね?」
「これは遊びだったのかよ…?」
「そうじゃなくてっ!銀はわたしの初めての友達だから…。」
銀時はそう悲しそうな愛沙の顔をみてすこし笑った。
「ククっ……お前友達いなかったのかよ!どんだけ性格悪いんだ?」
「そうじゃない!屋敷から出られなくて出会いがなかったのっ…」
「…わかってるよ。」
「え…?」
そう言うと銀時は愛沙の腕を掴み耳元でささやいた。
「次、遊ぶときは隠れんぼしてんなよ?」
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