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朝
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新八は、万事屋に入るといつものようにジャンプを読んでいる銀時と酢昆布をかじっている神楽が目に入る。
(神楽ちゃん、ほんとに尾行するつもりかな…。)
新八はすこしわくわくしながらも、常識人としての役割を果たそうとしていた。
「うし…っ!」
すると銀時が立ち上がりどこかへ行こうとする。
「ちょっと出かけてくるわ…。留守番頼んだぞ。」
手をひらひらさせながら出かけようとする銀時に新八は、
「ゆっくりしてきてください…。」
とわざとらしく告げ、銀時は「?」となりながらも万事屋を出ていった。
「……よしっ!作戦開始ネ!」
「やっぱり本当だったんだ!?うーん、なんか嫌な気がする…」
「ぐだぐだ言ってないで早く行くアル!」
「で、でもいくらなんでも尾行はヤバイんじゃ…!」
「新八ィ!てめェは銀ちゃんの人生初の彼女みたくないアルか!?」
「いや…別に彼女って決まったわけじゃ…。」
「しかもアイツ可愛い、って言ったヨ。結構気に入ってる証拠ネ!」
「う、それは言えてるかも…。」
「なら行くアルっ!見失っちゃうヨ!」
「う、…うん!!」
二人は足早に銀時の後を追っていった。
しかし銀時は意外にも尾行されている事にはしばらく気がつかない。
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