-第一幕-

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「よっと、…もうでてきてもいいぞ。」 銀時はたるから飛び降り、たるの中の姫にむかって言った。 【ガタガタ】 たるからは髪が長くそれは綺麗な姫がでてきた。 後ろで軽く結わえてある髪には綺麗なかんざしがついていた。 「たるから姫サンがでてきやがったぜ…」 「た、助けていただいてありがとうございました…でもなんで…?」 「さあ、な…護れるもん護らないと、いつまでたっても誰も救えないだろ?」 「意外と優しいんですね…」 「お前なんで逃げて来たんだ…?」 「別に…逃げたわけじゃない。ただ目的をはたすまで帰れないの…」 「目的……?」 「うん。たいしたことじゃないけど…どうしてもやらなきゃならないの。」 「一人で、か…?」 「うん。人にはあんま迷惑かけたくないしね…」 「バカヤロー。もう十分迷惑かけてるぞ…」 「わかってるもん…!だから早く目的をはたすの…!!」 「一人じゃ無理だろ。ほら…行くぞ!!」 銀時は姫の腕をつかんで走りだした。 「…ありがと。あたしの名前ね、智沙[チサ]…智沙でいいよ。」 「俺は銀時。」 「じゃあ、銀ね…♪」  
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