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「よっと、…もうでてきてもいいぞ。」
銀時はたるから飛び降り、たるの中の姫にむかって言った。
【ガタガタ】
たるからは髪が長くそれは綺麗な姫がでてきた。
後ろで軽く結わえてある髪には綺麗なかんざしがついていた。
「たるから姫サンがでてきやがったぜ…」
「た、助けていただいてありがとうございました…でもなんで…?」
「さあ、な…護れるもん護らないと、いつまでたっても誰も救えないだろ?」
「意外と優しいんですね…」
「お前なんで逃げて来たんだ…?」
「別に…逃げたわけじゃない。ただ目的をはたすまで帰れないの…」
「目的……?」
「うん。たいしたことじゃないけど…どうしてもやらなきゃならないの。」
「一人で、か…?」
「うん。人にはあんま迷惑かけたくないしね…」
「バカヤロー。もう十分迷惑かけてるぞ…」
「わかってるもん…!だから早く目的をはたすの…!!」
「一人じゃ無理だろ。ほら…行くぞ!!」
銀時は姫の腕をつかんで走りだした。
「…ありがと。あたしの名前ね、智沙[チサ]…智沙でいいよ。」
「俺は銀時。」
「じゃあ、銀ね…♪」
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