-第一幕-

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-第一幕-

ブロロロロ… 「銀」と文字がかたどられたバイクにのり万事屋に入っていった銀色の侍は、どこから見ても情けなく、現代で言うフリーターみたいであった。 「あ、銀さん。おかえりなさーい。」 メガネの少年に「銀さん」と呼ばれた侍は実は攘夷志士のころ、`白夜叉`ともよばれた、坂田銀時である。 「もう、銀さん。どこ行ってたんですか。心配しましたよ!」 このメガネの少年は志村新八。万事屋の一人にしてツッコミ。 「まーた銀ちゃん、どっかで綺麗な女医にでも鼻でもたらしてたんじゃないアルか?」 赤毛のこの少女は宇宙最強戦闘種族`夜兎`の一人、神楽。大食いで怪力娘。父親はハゲ。 「バッカ、おめー。女医じゃなくて知り合いの奴に会ってたんだよ。」 「知り合いって女アルか!?」 「えぇ、銀さんいつの間に…。」 「違うから!可愛いけど7歳だから!!」 「クク…なおさら会いたくなってきたヨ…!連れてけ!!」 「はぁ!?無理に決まってんだろコノヤロー。お前らなんかに会わせられっか!!」 「銀さん、嘘ついてません!?7歳だったらなにもやましい事ないぢゃないですか…。」 「…………」   「やっぱり銀ちゃん嘘ついてるネ!図星ね!」 「ぎゃあぎゃあうるせーんだよ!ガキはもう寝ろ!」 そう言うと、銀時は自分の寝室へと入っていった。 「銀ちゃんのケチ…!」 神楽は文句を言いながら酢昆布をかじっていた。 「じゃあ、僕もそろそろ帰ろうかな…。もう銀さんは明日にならないとでてきなさそうだし。」 新八が万事屋を出ようとすると神楽は何かたくらんでいるように…。 「待てぇ…メガネ!わたしにいい考えがあるネ…明日銀ちゃんを尾行すればきっとその女の子に出会えるはずヨ!」 「いや、僕メガネじゃないから…。でもばれたらきっと怒られるよ?」 「ばれなきゃいいんだヨ…ばれなきゃナ!!」 「はあ…。」 新八は深いため息をつき、暗い風景気の万事屋をでていった。  
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