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大きな扉を開き、食堂の中に入る。
とてつもなく大きい部屋にシャンデリア、大きなテーブルに純白のテーブルクロス、燭台もいくつか設置されており、豪華絢爛という言葉を丸々当てはめたような部屋である。
みんな指定席があるのだろうか…
迷うことなく椅子に座り、私だけがもたもたしていたらアセリア様に隣に座りなさいと言われ、その言葉に従いアセリア様の隣に座った。
その瞬間からトールとフォイルが次々と料理を運んでくる。
料理はどれも私が今まで食べたことがないくらい豪勢だった。
「私が本当にこんなすごい食堂でこんなすごい夕食を食べてもいいのでしょうか…?」
「何を言っているのですか。これが当たり前になるのですよ。」
と王妃様。
王妃様の「当たり前」という言葉に私は頭に「?」を浮かべながら、
「明日から私は自分の部屋でお食事を取るのではないのですか?」
と聞いた。
するとアセリア様が
「はぁ…?ミア、何言ってるの??」
と本気で意味が分かっていない顔でこちらを見た。
「え…?私おかしなこと言いましたか?」
「だって部屋でご飯食べるって今…」
「え…?明日から私はここの使用人になるのでは…?」
…………………。
あれ…?なんだこの空気…
私、なにか変なこと言ったかな…?
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