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「もしかして母様、ミアにまだおっしゃられておりませんでしたか…?」
「…え?なんのことだったかしら…」
「母様から言うって今日王室でおっしゃったじゃありませんか…」
アセリア様と王妃様が二人で軽く言い合いを始める。
「おお!その話じゃったらわしも覚えておるぞ!ほれ…なんでそんなにはしゃいでいるのかと怒ったときの…」
それに王様も入る。
なんの話だろう…わかんない…
「………あ!思い出した!思い出したわよ!そうそう!ミリアクアさんにアルの付き人をやってもらうって話だったわね!」
ふーん…付き人ねぇ…
…………。
………付き人!!!?
「はぃ…!?」
「そうそう!それよ!」
私の驚きをよそにアセリア様が嬉しそうに笑う。
「え…!?え…と…??」
「だから食事はここの食堂でやるって話!」
いや、そこじゃなくて!!
「…私が付き人…!?」
「うん。」
コクッ。
「私がアセリア様の…!?」
「うん。」
コクッ。
「どういう経緯で!?」
「あたしがミアがいいって言ったから。」
なんら不思議はないという顔のアセリア様。
「それだけで!?」
「うん。それが100。なに…?ミアは嫌なの…?」
突然アセリア様は人を困らせたいときにしそうな表情で言った。
「いえ…そういうわけでは…」
「じゃあ決定~♪さっ、食事にしよっ!」
いつの間にか料理はすべて並び終わっていた。
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