姫のお世話に一苦労

付き人

コンコン…

「はい…」

『トールです。』

「…どうぞ入って来て下さい。」

ガチャ…ギィィィィ…

「夜分遅くに失礼します。」

「いえ…どうかしましたか？」

「はい。アセリア様の付き人の仕事の件ですが…」

「は…はい…」

私はドキッとした。

正直この仕事はあまり気が進まないからだ。

でもこの仕事を断る訳にはいかないから…

本当にどうしようかと途方にくれていたのだ。