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「付き人というのは食事など家事をすることが仕事ではないのです。ここでの付き人の仕事とはアセリア様を起こしたり、訓練中、タオルや飲み物を準備したりすることなのです。」
「えっ…?そうだったの!?てっきり家事ばっかりするものだと…ん~…うれしい!!」
抱き着こうとした私を軽くあしらうトール。
くっ……大人だ…
「そういえば今までアセリア様のお世話は全部トールがやってたの…?」
「ええ…ですが最近は少しアセリア様の情緒が不安定になっているので男の私には心情をおっしゃってくれないのです。だから我が主はミリアクア様をアセリア様の付き人に任命されたのです。アセリア様とは親友のような関係で接していただけますか?」
「親友!?友達として付き合うんですか!?」
「はい。」
「主従関係とかじゃないんですか?」
「ええ、友達でお願いします。」
「はぁ…わかりました…」
結構無茶な要求な気がするけど…まぁ…そうしてくれって言われたならそうするしかないか…
「では…これで…」
ギィィィ…バタン…
トールはさっていった。
まぁ家事しなくていいならいっか!
今日はさすがにもう疲れたから休もう…
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