姫、逃亡

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「…ミ…ア……さ…!ミリ……ア様!ミリアクア様!!」 気がついたらベットの上だった。 「よかった…気がついた…すいません!てっきりまたアセリア様の魔法で幻影を見せられているのだと…」 前にもあったんですか… 「…謝らなくて…いいですよ…私にも否はあるのですから…ゲホッ!ゴホッ!」 「ミリアクア様!!大丈夫ですか!?」 トールに打たれた技のダメージがもろに体に残っているため、ただ咳をするにも痛みが出る。 「だ…大丈夫、大丈夫…」 まずは現状を伝えないと… 「それより…アセリア様が…下町に行ってしまったのを…追いかけて…いただけませんか…?」 「また下町ですか…」 トールは呆れ顔になった。 「全くあの人は…」 そしてまた元の顔に戻り、 「すぐに連れ戻してきます。」 とはっきり言った。
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