寝起きから母に呼ばれるまで

2/5
前へ
/509ページ
次へ
時計の時間が 縦一直線の姿を見せる 《AM 6:00》 ――ピピピピッピピピピッ 「………ん~」 ―ピピピピッピピピピッ 「んぁ~……… ふぅ、朝か……」 僕は朝が強い訳では無い 大体【ヴァンパイア】が朝に強くてどうするって話しだが… しかも今日は日曜日 健全な高校生の起きる時間ではない ―ギギィィ 僕はまだ眠いながらも寝床のフタを開け、側で電子音を鳴らし続ける目覚まし時計を止めた あ、もちろん寝床は棺 家族で僕だけだけどね…… 部屋は夜と変わらず真っ暗だ 時間のせいではなく、1つしかない窓を暗幕のような黒い厚手のカーテンが覆っているからだ ふふふ… 【ヴァンパイア】は陽の光が嫌いだからね 「さてと、早く下に行かないと……」 「権太ぁーー!! 永遠に眠りたいか!」 ドラゴンの咆哮よろしく魂を砕きそうな母の一声 うん、明日から目覚まし10分早くしよう
/509ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1050人が本棚に入れています
本棚に追加