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―――2秒後
「ハア…‥ハァ‥…
………で、何?」
母は仁王立ちしながら手に大きめの封筒を持ち僕を見下ろして
「ハァハァ言うな、気持ち悪い」
ママ?この家って結構広いんだよ?
「では用件を簡潔に言おう、これだ」
母は手に持ってた封筒を見せる
「……?封筒だよね?」
とりあえず見たまま答える
「先程シィーちゃんから電話があってな
『今日打ち合わせで使う書類を忘れたので午前中に届けて欲しい』
との事だ―――が
さて一家の一大事であるこの事態に、長男という立場の者がとらねばならぬ行動とは何だ?」
ちなみに《シィーちゃん》とはもちろん父の事だ
――僕のしなければならない事
「コンビニで食料を購入し、来るべき成長期に備える事で…」
ゲゴン!!
母の拳が脳天に突き刺さる
母は表情を変えず
「すべき事は?」
僕の朝食でいっぱいだった頭は、今は激痛で溢れかえっている
痛みで停止した思考回路はその権限を《本能》へと譲渡し、その内部にある《生命維持党》が検討した結果
出された答えは大多数の支持を獲得した――
「直ちに重要書類を迅速かつ的確に一家の大黒柱たる父のもとへ届ける事であります」
――で、ある
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