お使いから昼飯前まで

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僕は頭をポンポンと叩く手を払い除け、自慢の鋭い眼差しで陽子を睨みながら言う 「尊敬と畏怖、 そして今での無礼を詫びる気持を込めてこう呼べ ――――――《伯爵》と」 ―――――大爆笑 いや~ウケたウケた ッっじゃない!! 腹を抱えて笑うな!! 陽子はひとしきり笑うと涙の溜まった目で 「今度は《伯爵》? 今まではシュトレイなんたらとか、ヴァントレイなんたらとかだったのに 横文字諦めて《伯爵》にしたんだ…… ………ぷっ あはははははは、そう《伯爵》…ね、 ぷはははははは!」 再び涙を浮かべ笑い始める陽子 涙って伝染するだね…… 僕は何だか悲しくなった
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