璃々亜の泣きドコロ

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―――――――――― 「カマキリ……か」 夕食と入浴を済ませた僕は、机の上にで揺らぐランプの灯かりを見つめ呟く 母の弱点を見つけ、やる気も出てきたところではあるが、一抹の不安に思い悩んでいた 「カマキリってどこにいるんだろう?」 僕は実物のカマキリに遭遇したことがない テレビや図鑑でしかその存在を確認したことがないのだ 「昆虫といえば草むらや木にへばりついていると相場は決まっている」 何の根拠もないけど 明日、学校で大作やキリトに聞けばいいかと思い、カマキリについてそれ以上考えることを止めた 「まぁ、思ったより現実味ある弱点で良かった」 正直、こんなにすんなり見つかるとも、身近に存在するものとも思っていなかった僕は、とりあえず昆虫くらいで済んだ事に幸運を感じていた 「母より強いものを想像するととんでもないモノが出てくるからな」 巨大ロボや巨大怪獣 とある星雲から来たとある宇宙人とか… 五人組のとある戦隊くらいでは母を倒すことは出来ない ましてや変身中に長ったらしい紹介をしている女の子達には荷が重いだろう やはりあの母を倒すには機体のいたる所からミサイルの出る、歌姫付の変形ロボで…… 「倒してどうする …………寝よ」
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