璃々亜の泣きドコロ―2

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「あのクソ親父! 最近、羽振り良さそうだとは思っていたが…」 大作が父親への怒りで震えている横で、キリトは僕の上げたエビフライをハムハムと食べながら陽子を見つめる 目付きが悪いから睨んでるように見えなくもないが… 「な、なによ… 私は何もあげないんだから」 好きな物は最後に食べる陽子の弁当には、お楽しみの玉子焼きのみ ポリボリポリポリポリボリ 無言でエビフライの尻尾を食べてるキリト 「ああもう!1個だけだからね!」 根負けした陽子は玉子焼きを弁当のフタに置いた 「有り難う… お前を俺の墓に入れてやるよ」 「アンタだけ今すぐ入れてあげようか?」 まぁ、とにかく… 無事に皆の腹が満たされた所で、僕はキリトに先日の成果を報告した 「カマキリ!? あの御方がそんな下等な生物を恐るというのか!?」 驚きに目を見開くキリト 無理もない 息子の僕でも信じられないのだから 「権太の母ちゃんがなー… カマキリが3メートルになっても瞬殺しそうな人なのに」 「うん、ヒールで頭を踏み潰してそう」 僕の母親の話しだよね? 思わずそう確認したくなる内容の会話だ
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