璃々亜の泣きドコロ―2

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「そこでなんだが… カマキリはどこで捕獲出来るのだ?」 問題はそこ この近辺に棲息しているのかもまるで知らない 僕は昔から昆虫を愛でる趣味はないのだ 「カマキリねぇ―…… 昔は公園でもよく見かけて、捕まえて《カマ》の部分をもいで『キリだ』って遊んだ…」 「お前の猟奇的な幼少時代はどうでもいい」 一寸の虫にも五分の魂 お前に蜘蛛の糸は垂れてこないと思え 「そういえば最近あまり見ないよな 俺はカマを広げて威嚇するポーズが好きだったよ」 大作も懐かしそうに過去を語るが、肝心の捕獲に関するキーワードが出てこない 絶滅危惧種じゃあるまいし、昔いたのに今いない訳がないと思うのだが… 「山に行けばいるだろ 虫なんてそんなもんだ」 今回のメンバーであるキリトの発言には何も根拠が無い 悔しいかな 発想が僕と同じだ 「山って言ったら《あの》山?」 《山》という言葉に陽子が表情を曇らせる ―ん?《あの山》ってどの山なんだ? 「もしかして《姥捨て山》の事を言ってるのか?」 陽子の言葉に大作が眉をひそめた どうやら地元の人間しか知らない事があるようだ
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