璃々亜の泣きドコロ―2

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ネットにしがみつく10人程の女生徒達に悪寒を感じ、僕の顔は苦笑いが咲き誇っていることだろう 「こらぁぁーー!!」 やっぱり来たか… 渋面な僕とは別に、キリトの表情は鬼気迫るものがある そんな恐い顔したキリトが案の定、僕の方へと走ってくる 何故かダムダムとドリブルしたままで 「ヴァン様? 変なのが猛スピードで接近して来ます」 僕に腕を回したままの恋が、肩に頭を乗せてくる ほっぺた…当たってます 「ああ、アレは… うん、危険な存在だな」 色んな意味で 間違っても悪意なんて存在しない僕の一言に、ポワンとした演の表情が獲物を狩る獣のように鋭いものに変わった 「ヴァン様に危険分子が接近 ――恋、滅殺モード」 滅殺? 「うん、止めてやる ――息の根を」 息の根? 恋は素早く僕の背後から演の横へと移動し、迫り来るキリトを待ち受ける 同じ身長、同じ顔をした女子高生の立ち姿が、まるで戦場に身を置く騎士の様に見える 「お、おい! あまり無茶な事は…」 ここは学校という学舎で、今は体育という授業中だということを思い出して… 「射程距離、入ります」 「滅殺モード二式、いくよ」 さよなら、キリト
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