璃々亜の泣きドコロ―2

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午後一の授業で致命的とも思われたキリトのダメージは、下校時にはその痕跡すら残さず、現在涼しい顔して靴を履き替えている 何だろう?この生命力は 「じゃあ、また後でな」 シュタっと片手を上げ、小走りに去って行くキリト 「本当に行くつもりなのか?」 僕の背後から大作が聞いてくる 成り行きとはいえ、僕とキリトは姥捨て山へ行く事になった 一度帰宅し、準備ができしだい再び学校に集合という段取りだ 「大作も来るか?」 正直、人数はいた方が好ましい 不測の事態が生じた場合、多人数の方が…いや、断じて恐いからではない 「誰が行くか、そんなトコ」 お前の家系はこういう時に役に立たないでどうする? しかし内容はカマキリ捕りだ 無理強いするつもりはなかった 「そうか… まぁ、キリトは中々に頼もしいからな 大作よりも役に立ちそうだ」 僕の嫌味を大作は鼻で笑った 「ふん、恐いなら素直にそう言えばいいだろ?」 ぐっ…… 鋭いヤツめ…… 「僕を誰だと思っている? 泣く子も黙る予定のヴァンパイアだぞ」 「予定かい」 今はまだ威厳と身長が間に合ってないのだ
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