学園入学

49/50
81166人が本棚に入れています
本棚に追加
/482ページ
広い広いグラウンドを抜けて木漏れ日の漏れる遊歩道を歩く 二人の間にこれと言った会話は無いが、決して居心地の悪いワケではない 遊歩道には同じように学園から寮に帰る生徒で溢れていた 数分程、綺麗な並木道を歩くと道は途絶えて大きな建物が見えた それはまるで高級マンションで、寮とは言えないものだった 真っ白な外壁に最低でも七階はあるだろう高さ その美しさは中に入っても途絶えることはなかった 真っ赤な絨毯が敷き詰められていて、ギルは言葉を失った 「ほら、早く行きますよ」 サラの言葉に小さく頷いて、歩き出した サラはいつの間にかギルの部屋の鍵をもらっていて、先を歩く ギルは後ろをサラのペースに合わせながら歩いた
/482ページ

最初のコメントを投稿しよう!