フレイの死

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二人は窓に目を向けるとそこにはフレイの使い魔である白鳩が停まっていた ルピアが立ち上がり、窓を開けると白鳩は入ってきた 鳩「全く、二人してなんて顔してやがんだ!そんな顔、フレイは望まないぜ!」 ルピア「ねぇ、フレイは本当に死んだの?」 鳩「ああ……薄汚い罠と屈強なボディーガード達にやられた……。それより、手紙だ」 ルピアは鳩の傷ついた足についた手紙をとって読み始める フレイ『ごめん、ルピア。約束守れないね……。本当は最後くらい、顔を見て話したかった。君を、いや、君達ともっと一緒に居たかった。『再生の書』は取れなかったけど、破けたものなら取ったから君に届けるよ。 最後になるけど……ルピア、ギル、愛してる…… フレイ・クロノス』 フレイの手紙は赤く、太い文字で書かれていた 恐らく、血を使って指で書いたのだろう その手紙を読んで、ギルもルピアも泣いた もうフレイには会えないんだって……死体すら見ることは叶わないんだって……。ギルは理解した……
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