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「お前の天下ってわけだ。やりたい放題出来るぜ?」
「だから何が言いたい。」
ギルのイライラは最高潮にも達し、語調も荒くなっている。
「何が目的だ。」
シン、と張り詰める空気。
ヘラヘラと笑うような雰囲気を一変し、迫力を持つ目をして、睨むように操帝が言った。
「世界の崩壊。」
何事のないかのように、ギルも返す。
ギルの返事は操帝が予想していたことよりも大きく、危険な夢だった。
だが、その夢が実現しようとしている。
「そいつは通すわけにはいかねぇな。」
操帝は武器を取り出した。
赤い双剣。
まるで血を吸ったかのように赤黒く、不気味な双剣だった。
どんな能力かわからない。
今度はギルが恐怖する番だ。
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