処刑宣告

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ガチャンという音をたてながら、手枷がかかる。 操帝は念話で王国の首領、王様へと連絡を入れた。 そう、今回ギルドへと依頼を出したのは、王室。 王室にはガルシアなどの優秀な騎士がいるのだが、彼らはあくまで“王家の守護者”王家に害のない者は相手にしない。 そのため、王は国からの莫大な賞金や操帝への依頼料を払って、“存在しない貴族”捕縛、抹殺へ乗り出した。 なぜ、そこまでして王は“存在しない貴族”を潰したいのか。 “存在しない貴族”が潰すのは貴族であって、王はいわば無関係なのだから、そこまでしなくても、と思う。 だが、王にとって権力に溺れた薄汚い貴族達こそ、最も使いやすい手駒なのだ。 それらが全員更正してしまったら全てがやりずらくなる。 結果としては無意味だったが。
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