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「まぁ、当然だが、罪名は国家反逆罪。死刑だ。ココに入れられているってだけでも分かるよな。」 走る沈黙の中、水音だけが辺りに響く。 「お前のせいで数えていたのを忘れてしまった。また一からやり直しだ。」 ギルの落ち着いた声に操帝は感嘆どころか、呆れかえってしまった。 「怖くないのかよ。」 素直な疑問。 死刑の状態から逃れられるわけがない今の状況で、ギルは落ち着いている。 喩え“目的”のためとはいえ、命を捧げる場に自ら赴き、これから命を奪われようとしている状況なのだ。 そんな状況で、落ち着き払った声をだせるギルの精神には感服するしかなかった。 「怖くない、と言ったら嘘になる。だが、一体何を怖がればいいのか分からない。」
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