6/15
81171人が本棚に入れています
本棚に追加
/482ページ
「死んだ先に何があるか、なんて分からないのに、皆恐がる。 確かに、地獄みたいなのが待っているかもしれない。 けど、本当は誰しも天国に逝けるかもしれないし、死んだって肉体がないだけで地上に留まるのかもしれない。 俺は、もし肉体が無いだけでこの世界に留まることができ、両親に会えるなら、是非とも死にたいね。」 死、とは何なのだろう。 そこまで考えたことはなかった、と操帝は思った。 そして、今までの会話で分かったことが一つだけ、あった。 コイツは死ぬべきではない。 強さ、思想、頭の回転。 全てにおいて天下一品だ。 コイツは必ず国の財産となる。 絶対だ。 操帝は確信を持った。
/482ページ

最初のコメントを投稿しよう!