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「なぁ、お前はアイツの強さを見たんだよな?」
いきなり不敵な笑いを出して、話し出すフリードにガルシアは少し気後れした。
「あっ、ああ……。」
「なら、アイツの強さ、わかってるよな?」
「ああ……。……って、まさかお前……!」
ガルシアは全て分かってしまった。
しかし、それはガルシアの想像を遥に超え、分かった今でも信じられないことだ。
「ああ。直談判しようぜ。」
国王が絶対のこの時代、団体ならまだしも、個人で直談判なんて、殺して下さいと言っているようなものだ。
まして、国家反逆罪の者を助けて下さい、なんて絶対に不可能。
前例からも簡単に判断出来る。
国王の子息であるフリードリヒや信頼されているガルシアが死刑になることはないとは思うが、牢屋行きになる可能性は零ではない。
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