81183人が本棚に入れています
本棚に追加
「国王。自分からもお願いします。ヤツは殺すには惜しい人材です。利用出来るなら、利用した方がいい。」
今まで、絶対に行かないと駄々をこねていたガルシアが発言した。
グイと身をゼウセスとフリードの間に入れ、フリードを抑えるように発言する姿は、まるで守っているようだ。
「その通りだ。力は俺より上、個人の戦略なら同等、頭もキレる。そんな人材を簡単に殺しちまっていいのかよ!」
「よい。」
またもや即答だった。
ガルシアの言葉が届かなかったばかりか、自分の訴えは時間の無駄とばかりの態度。
それにフリードは怒った。
「もういい!」
そう言って、一人フリードは出て行った。
広い広い国王の仕事部屋に、ガルシアとゼウセスだけが残された。
最初のコメントを投稿しよう!