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「国王。自分からもお願いします。ヤツは殺すには惜しい人材です。利用出来るなら、利用した方がいい。」 今まで、絶対に行かないと駄々をこねていたガルシアが発言した。 グイと身をゼウセスとフリードの間に入れ、フリードを抑えるように発言する姿は、まるで守っているようだ。 「その通りだ。力は俺より上、個人の戦略なら同等、頭もキレる。そんな人材を簡単に殺しちまっていいのかよ!」 「よい。」 またもや即答だった。 ガルシアの言葉が届かなかったばかりか、自分の訴えは時間の無駄とばかりの態度。 それにフリードは怒った。 「もういい!」 そう言って、一人フリードは出て行った。 広い広い国王の仕事部屋に、ガルシアとゼウセスだけが残された。
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