プロローグ

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 熱砂の街道-ノルトレッド-   道といえる場所以外は砂漠が広がる街道である。   その石造りの道を進む人影が4つ。   「あっちぃ」   そのうちの1人が呟いた。   白髪の青年、彼の名は、リュド・バーン。   紅い瞳は暑さ対策のフード越しに太陽を睨み付ている。   「しかたないでしょ!!砂漠なんだから」   元気な声が砂漠に響き、消えた。   赤い髪の少女、カイル・ティーク。   女らしい色彩のフードをしているが、腰には太刀が携えられており、なんともミスマッチだった。   「そーそーどうせ次の町まですぐらしいじゃん」   なんとなくおどけた声。   ジン・コチルマ、茶髪の青年。   彼は言いながら看板を指差す。   そこには「トルートスまであと2キロ」と書いてある。   「そうですが…2キロって結構ありますよね…」   言ったのはズングリしたフクロウのような生物。   羽は金属光沢があり、生物にはおよそみえない。    
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